【徹底解説】ハイコーキ コードレス圧着機 VC18DBL の性能とメリット – プロが認める実力とは?

アイキャッチ HiKOKI
ハイコーキ コードレス圧着機 VC18DBL

    はじめに – 電気工事の現場を変える圧着機

    電気工事や設備工事の現場で欠かせない圧着作業。従来の手動式圧着工具では時間と労力がかかり、特に太径ケーブルの圧着作業は作業者の大きな負担となっていました。そんな現場の悩みを解決するのが、ハイコーキのコードレス圧着機 VC18DBLです。

    この記事では、プロフェッショナルな電気工事の現場で高い評価を得ているVC18DBLの詳細なスペック、優れた特長、実際のユーザー評価まで徹底解説します。圧着作業の効率化を検討している方はもちろん、電動工具に関心のある方も必見の内容です。

    ハイコーキ コードレス圧着機 VC18DBL🐸その実力を残さずお伝えしますよー✨️

    VC18DBLの基本スペック – 一目でわかる性能表

    まずは、VC18DBLの基本スペックを確認しましょう。このマシンがどれだけのポテンシャルを秘めているか一目瞭然です。

    項目仕様
    圧着範囲銅線用裸圧着端子およびスリーブ 14~250mm²
    出力122kN(約12.4トンの圧力)
    モーターブラシレスモーター(高効率・メンテナンスフリー)
    機体寸法280×262×79mm(バッテリー含む、250mm²圧着ダイス装着時)
    質量4.2kg(BSL36A18X装着時)
    対応バッテリーリチウムイオン電池18V(BSL18XXシリーズ)・マルチボルト蓄電池
    充電時間約25分(UC18YDL2使用時)

    この数字を見るだけでも分かる通り、コンパクトな本体ながら最大250mm²という太径ケーブルまで圧着可能な高性能マシンです。それでは、このマシンの特長を詳しく見ていきましょう。

    どんどん行きますよー🔧

    5つの突出した特長

    1. コンパクトボディと180度回転ヘッドで抜群の作業性

    ヘッド180度回転

    VC18DBLの最大の特長のひとつが、全長わずか280mmというコンパクトなボディサイズです。狭い配電盤内や天井裏など、限られたスペースでの作業も難なくこなせます。

    さらに、ヘッド部が180度回転するため、様々な作業姿勢や角度に柔軟に対応。従来は手が届きにくかった場所での圧着作業も効率的に行えるようになりました。

    2. 広範囲の圧着能力と強力な圧着力

    14mm²~250mm²という広範囲のサイズに対応しているため、小型から大型まで様々な電線の圧着作業を1台でカバー。現場で複数の工具を使い分ける必要がありません。

    また、**122kN(約12.4トン)**という強力な圧着力により、太径ケーブルでも確実な圧着が可能です。高品質な圧着結果を求める現場で、信頼性の高い作業を実現します。

    3. 高効率ブラシレスモーターがもたらす圧倒的パフォーマンス

    VC18DBLにはブラシレスモーターを搭載。これにより以下のメリットを実現しています:

    • 高効率エネルギー変換: より少ない電力で強力な出力を発揮
    • メンテナンスフリー: ブラシ交換が不要で長期間安定した性能を維持
    • 発熱が少ない: 連続作業時の信頼性向上
    • バッテリー持続時間の向上: 1充電あたりの作業量が増加

    これにより、VC18DBLは同クラスの製品の中でもクラス最速の圧着時間を実現しています。

    4. マルチボルトバッテリー対応で長時間作業が可能

    バッテリー

    ハイコーキの革新的な**マルチボルトバッテリー(BSL36A18X)**に対応しており、18Vモードで高い作業量を実現。1充電あたりの作業量の目安は以下の通りです:

    • 14mm² 端子: 約770回
    • 150mm² 端子: 約179回
    • 250mm² 端子: 約134回

    この作業量は、多くの現場で1日の作業をカバーできる十分な量です。また、急速充電器の使用で約25分という短時間での充電が可能なため、バッテリー切れの心配も最小限です。

    5. 別売ヘッドで機能拡張可能な高い拡張性

    VC18DBLは圧着作業だけでなく、別売のヘッドを装着することで機能を拡張できます:

    • ケーブルカッターヘッド(A54): 最大Ø54mmまでのケーブル切断が可能
    • 圧縮ヘッド(TH240): T型コネクタ(T-20~T-240)の圧縮作業に対応

    1台で複数の機能をカバーできるため、工具の持ち運び数を減らし、現場での作業効率を向上させることができます。

    圧着作業の効率を飛躍的に向上させる実力

    従来の手動式圧着工具と比較して、VC18DBLがどれだけ作業効率を向上させるかを見てみましょう。

    圧着時間の比較

    VC18DBLは圧着時間において圧倒的な速さを誇ります:

    • 14mm² 端子: 約4秒
    • 150mm² 端子: 約9秒
    • 250mm² 端子: 約10秒

    手動式の圧着工具では、特に太径ケーブルの圧着には大きな力と時間が必要でした。VC18DBLであれば、太径ケーブルでもわずか10秒程度で圧着作業が完了します。

    1日に数十から数百回行う圧着作業を考えると、この時間短縮は作業効率に大きく寄与します。単純計算で、100回の250mm²端子の圧着作業を行う場合、手動工具の数分の1の時間で作業が完了する可能性があります。

    作業者の負担軽減

    手動式圧着工具では、特に太径ケーブルの圧着時に大きな力が必要となり、作業者の肉体的負担が大きな問題でした。VC18DBLは電動で強力な圧着力を発揮するため、作業者の力をほとんど必要とせず、ボタン操作だけで圧着作業が完了します。

    これにより、作業者の疲労を大幅に軽減し、長時間の作業でも品質の低下を防ぐことができます。また、手首や腕への負担が減ることで、長期的な健康管理にも貢献します。

    使用シーンと活用方法

    VC18DBLはどのような現場で真価を発揮するのでしょうか?主な使用シーンを見ていきましょう。

    大規模施設の電気工事

    商業施設、工場、病院などの大規模施設では、太径ケーブルを多用する電気工事が発生します。VC18DBLの高い圧着能力と効率性は、こうした大規模工事での作業時間の短縮と品質の安定化に大きく貢献します。

    高所・狭所での作業

    建物の天井裏や配電盤内など、限られたスペースでの作業は電気工事の中でも特に難易度が高いものです。VC18DBLのコンパクトなボディサイズと回転ヘッドは、こうした狭いスペースでの作業性を大幅に向上させます。

    屋外での工事

    電柱上や屋外施設での工事では、電源の確保が難しい場合があります。バッテリー駆動のVC18DBLは、電源がない場所でも十分な作業量をこなすことができ、効率的な作業を可能にします。

    頻繁な移動が必要な現場

    1日に複数の現場を移動する電気工事士にとって、工具の持ち運びのしやすさは重要な要素です。VC18DBLは圧着作業に加え、別売ヘッドで切断や圧縮作業もカバーできるため、持ち運ぶ工具の数を減らすことができます。

    実際のユーザーからの評価

    Amazonでの総合評価は4.6/5.0(15件のレビューより)と高評価を獲得しています。実際のユーザーからはどのような声が上がっているのでしょうか?

    高評価のポイント

    圧着スピードの速さに感動

    「圧着スピードに驚きました。従来の手動工具と比べると作業効率が格段に向上しました。」

    狭い場所での使いやすさ

    「ヘッドがコンパクトで狭い配電盤内でも使いやすい。ヘッドの回転機能も様々な角度からの作業で役立ちます。」

    互換性の高さ

    「西田製作所製のオプションと互換性があり、既存の設備を活かせるのが良い。マルチボルト電池が使えるのも大きなメリット。」

    作業量の多さ

    「1充電で驚くほどの作業量をこなせます。バッテリー切れを心配せずに作業できるのが良いですね。」

    改善の余地があるポイント

    重量感について

    「少々重いのが難点です。カクタスと持ち比べてみると重く感じるのは否めません。」

    リリースレバーの位置

    「リリースレバーが横にあるので狭い所に突っ込む時要注意!」

    全体としては非常に高い満足度が得られているようですが、重量感については検討の余地があるようです。ただし、その重量感も強力な圧着力を生み出すためには必要なトレードオフと言えるでしょう。

    価格とコストパフォーマンス

    VC18DBL(LXPKZ)の市場価格は約30万円前後(税込)と、家庭用工具と比較するとかなり高価な印象を受けます。しかし、プロフェッショナルな電気工事の現場で使用する工具としては、その性能と効率性を考慮すると十分な投資価値があります。

    導入コストと回収の目安

    例えば、1日に50回の圧着作業を行う現場で、VC18DBLによって1回あたり1分の時間短縮が可能だとすると:

    • 1日あたりの時間短縮: 50分
    • 1ヶ月(20営業日)の時間短縮: 約16.7時間
    • 電気工事士の時間単価を仮に4,000円/時間とした場合の月間削減コスト: 約67,000円

    このペースでいくと、約4.5ヶ月でVC18DBLの導入コストを回収できる計算になります。さらに、作業者の負担軽減や圧着品質の向上といった定量化しにくいメリットも含めると、更に大きな価値があると言えるでしょう。

    モデル選択のポイント

    VC18DBLには複数のバリエーションがありますが、最新モデルである**VC18DBL(LXPKZ)**は新バッテリー(BSL36A18X)仕様となっており、旧モデルのVC18DBL(LXPK)は現在廃番となっています。新規購入の場合は最新モデルを選択するのがおすすめです。

    まとめ – VC18DBLは買いなのか?

    ハイコーキのコードレス圧着機 VC18DBLは、プロフェッショナルな電気工事の現場で求められる高い性能と効率性を兼ね備えた優れた工具です。

    VC18DBLの真価

    • 圧倒的な作業効率: クラス最速の圧着時間と豊富な作業量
    • 優れた作業性: コンパクトボディと回転ヘッドによる高い操作性
    • 幅広い対応力: 14mm²~250mm²という広範囲のサイズに対応
    • 高い拡張性: 別売ヘッドによる機能拡張で1台多役
    • 長期的な信頼性: ブラシレスモーターによるメンテナンスフリー設計

    購入を検討すべき方

    • 日常的に電気工事を行うプロフェッショナル
    • 大規模施設の電気設備工事に携わる方
    • 作業効率の向上を重視する電気工事会社
    • 太径ケーブルの圧着作業が多い現場で働く方
    • 長時間の圧着作業による肉体的負担を軽減したい方

    投資コストは決して安くありませんが、その性能と効率性は十分な投資回収を可能にするでしょう。特に、圧着作業の頻度が高い現場では、導入効果が顕著に表れると考えられます。

    ハイコーキのVC18DBLは、電気工事の現場を変える力を持った一台と言えます。圧着作業の効率化を本気で考えるプロフェッショナルにとって、強力な味方となることでしょう。

    この素晴らしいTOOLで、楽しくお仕事ができますね👍️

    タイトルとURLをコピーしました